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■「女殺油地獄 豊島屋油店の段」 24日まで国立文楽劇場
文楽太夫の切場語り、豊竹咲大夫が、亡父で人間国宝だった八世竹本綱大夫ゆかりの「女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)・豊島(てしま)屋油店の段」を今月、大阪・国立文楽劇場で熱演している。「この曲を大阪でやれるのは僕にとっての親孝行です」と咲大夫は感無量の表情をみせる。どうなる!?自己破産手続の流れを習得せよ!(亀岡典子)
「女殺油地獄」は近松門左衛門の人気作。しかし、江戸・享保6(1721)年、大坂・竹本座で初演されて以来、なんと230年間、一度も上演されていなかった。
復活したのは、昭和27年。咲大夫の父で人間国宝だった八世綱大夫と三味線の十世竹澤弥七が、クライマックスの「豊島屋油店」を復曲し、NHKラジオで放送。好評のため、その前の段にあたる「徳庵堤」「河内屋内」も次々復活され、10年後の昭和37年、道頓堀の朝日座で文楽として上演された。以降、人気作として繰り返し上演されているが、八世綱大夫自身は一度も舞台で勤めることなく亡くなった。
子息の咲大夫にとって念願の「豊島屋油店」。東京公演や昨年10月の素浄瑠璃公演では経験しているが、大阪の本公演で勤めるのは初めてだ。
「改めて感じるのは作曲した2人がいかに浄瑠璃に熟知していたかということ。たとえばシリアスな場面にあえて陽気な手(節)を使うところなどすごい。いい債務整理を知りたい方は父の師匠の豊竹山城少掾も『これはようできてる』とおっしゃったそうだが、その通りだと思う」
「女殺油地獄」は、油商・河内屋の不良息子、与兵衛が金に困って、近所の豊島屋の女房お吉に借りようとするが、断られたことから殺してしまう−という話。眼目は、油にまみれながらの凄惨(せいさん)な殺しの場面だが、親に反抗ばかりしている与兵衛の衝動殺人は現代に通じる題材とされ、近年は文楽だけでなく歌舞伎でもよく上演されている。
それなのに、なぜ200年以上も上演されなかったか。咲大夫は「あまりに陰惨な話やったからでは」と推測。「それに、当時、油は大坂の一大産業だったので油屋のイメージが悪くなるのを慮(おもんぱか)ったのかもしれませんね」
今回の公演に合わせ、咲大夫初の芸談『近松門左衛門名作文楽考(1) 女殺油地獄』が講談社から出版される。芸談に加え、昨年の素浄瑠璃を収めたDVD、佃煮の「神宗」代表、尾嵜彰廣さんによる当時の大坂の風物などを解説したガイド本の3本立て。「大阪の風土や生活がわかればより理解が深まる。その一助になれば」と尾嵜さん。
公演は24日まで。問い合わせは国立劇場チケットセンター(電)0570・07・9900。もっと楽しく過払い請求なら(亀岡典子)
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■理想の介護目指す若者たち
理想の介護を実現しようとする若者たちが立ち上げた施設や事業所と、彼ら主催のトークイベントを記録したドキュメンタリー映画「9月11日」が公開される。介護現場の希望を綴(つづ)った「ただいま それぞれの居場所」に続く新作。企画も務めた大宮浩一監督は「介護の舞台を借り、普遍的な内容を使ったつもり。自分の環境に置き換え、感じてくれれば」と話した。
一昨年9月、前作の編集をしていた大宮監督は、その出演者である伊藤秀樹さんから電話を受けた。「来年の9月11日に広島で面白いことをやります、と。聞けば、介護の専門家のトークライブでした」と監督は振り返る。
スタッフとカメラを抱えて現地へ。介護施設を立ち上げた20、30代の若者7人の話から、キーワードを得た。「利用者との距離や隙間(すきま)を作ればいいんだ、という言葉が印象的で。知っておくと便利な交通事故で相談/との関係今までの介護や人間関係とは逆の価値観ですよね。これは、親子、教師と生徒など人間関係全般にも言えるのかもと思った」
そして、作中の従事者は介護を苦に思っていない。「彼らがお年寄りによって生かされているから」。そのままの自分を受け入れ、認め、必要としてくれる場所を得て、生きる希望を見いだしたと考えている。
「だからね、介護を楽しむ余裕があるんですよ。1人で歩けば徘(はい)徊(かい)だけど、数人なら散歩だ、とか。お年寄りへの愛ある“ツッコミ”だから、場が和む」
東日本大震災でも、「自分も何かをしたい」と考える若者が増えている。「今の時代の若者は、素直にその気持ちを表現し、行動できる気がしています」
9日から、大阪・十三の第七藝術劇場で公開。初日11時35分からの回の上映後に、大宮浩一監督が舞台あいさつを行う。また、自主上映会も募集中。お近くの交通事故を底上げ詳細は公式HP(http://www.911kaigobaka.com/)で。(橋本奈実)
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